概要

虫歯菌はどこにいるのか、虫歯菌に感染した根管内の状態について解説しています。

歯根内部の水平断面

虫歯菌が歯内部に残り(入り)増殖していく。これが根の先から骨の中へ出ていき炎症を起こす

症例紹介

虫歯菌に感染した根管内の初期の状態

●120種類以上の細菌数
●グラム陰性(細胞壁薄い菌)・グラム陽性菌(細胞壁が厚い菌)・偏性嫌気性菌(酸素のないところで育つ菌)・通性嫌気性菌(酸素の有無に関わらず育つ菌)が混在
●根管の位置により細菌の種類が変わる
●同一の口腔内でも歯毎に細菌の種類が違う
●95%以上が通常の適切な根管治療により殺菌できる

症状のある感染根管内の細菌

●グラム陰性菌が圧倒的に多い
●偏性嫌気性菌が圧倒的に多い
●細菌数が多く密度も高い
●トリポネーマ属が多い
●レンサ球菌属(グラム陽性球菌)やアクチノマイセス属(グラム陽性桿菌)は少ない

エンド(根管治療)・ペリオ(歯周病) 混在病変

●エンドが主原因でペリオ病変に拡大した場合は深い歯周ポケットが1カ所のみ存在する 根尖病変>歯周病変

●ペリオが主原因でエンド病変に拡大した場合は深いポケットが複数存在して歯垢や歯石に付着も認められる 根尖病変<歯周病変

PV Abbott J Castro Salgado. Strategies for the endodontic management of concurrent endodontic and periodontal diseases. Australian Dental J. Vol4, September 2009. S70-S85
Beate Schacher, et al. The chicken or the egg? Periodontal-endodontc lesions. Perio2007;4(1):12-21

正確な治療計画をたてて治療を成功させるのにはCTが必要

通常のX線写真をみて治療計画をたてた歯科医の約半数がCTを見た後に治療計画を変更した治療計画が正しければ治療の成功率も上がるが、間違った治療計画に基づいた治療をおこなっても成功しない

Rodriguez et al. Influence of CBCT on Endodotic Retreatment Strategies among General Dental Practitioners and Endodontists. J Endod 2017;43:1433